兵庫県神戸市中央区内の神戸空港にRVでフェンスを突き破って制限エリア内へ侵入し、駐機場などを走り回ったとして、航空危険法違反と建造物侵入などの罪に問われた29歳の男に対する論告求刑公判が11日、神戸地裁で開かれた。検察側は懲役5年を求刑している。
問題の事件は4月8日午前に発生した。神戸市中央区神戸空港にある神戸空港で、旅客ターミナル西側付近の道路を走っていたRVが金網フェンス(高さ約2m)に体当たりし、これをなぎ倒して駐機場(エプロン)に侵入。急発進やスピンターンなどを約5分間に渡って繰り広げた。
RVを運転していた28歳の男は建造物侵入の現行犯で逮捕されたが、警察の調べに対して「沖縄に行きたかった」、「チケットの購入を断られたので、クルマで空港内に入ってやろうと思った」など、意味不明の言葉を繰り返していたという。
11日に神戸地裁で開かれた論告求刑公判で、検察側は「被告の行為は多数の人命が奪われる大惨事にもなりかねず、危険極まりない」として、懲役5年を求刑した。