ひき逃げ車の名義人、殺害されていた

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福岡県警は5日、7月31日に福岡県福岡市東区内で起きた重傷ひき逃げ事故の容疑車両の名義人となっている女性が殺害され、山中に遺棄されていたことを明らかにした。事故当時にクルマを運転していたとして逮捕された男は女性殺害を大筋で認めている。

福岡県警・捜査1課によると、問題の事故は7月31日夕方に発生した。福岡市東区唐原3丁目付近の市道交差点で軽乗用車とバイクが出会い頭に衝突。バイクを運転していた21歳の男性が重傷を負ったが、相手車を運転していた男はクルマを捨て、その場から徒歩で逃走した。

容疑車両の名義人である23歳の女性は5月ごろから行方不明になっており、家族からは捜索願が出ていた。失踪直前までこの女性と交際していた21歳の男が捜査線上に浮上。ひき逃げ事故の際に女性名義のクルマを無免許で運転していたことを認めたため、業務上過失傷害や道路交通法違反容疑で逮捕していた。

男は「クルマは女性から買った」と供述していたが、買い取った経緯や代金支払いについて曖昧な供述を繰り返すことから厳しく追及したところ、男が「女性を山中に遺棄した」と供述。殺害についても大筋で認めた。このため、5日午前から福岡市早良区椎原付近の山中を捜索。供述通りの場所から女性とみられる白骨化した遺体を発見した。

警察では死体遺棄や殺人の容疑でも男を調べる方針だが、ひき逃げ事件が思わぬ形で殺人事件に発展したこととなり、警察でも驚きを隠せないでいる。

《石田真一》

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