検察庁・山形地検は4日、7月上旬に山形県南陽市内で故意による追突事故を起こし、2人を死亡させた28歳の女について、刑事責任能力の有無を判断するための精神鑑定を実施することを決定した。
問題の事故は7月5日に発生した。南陽市竹原付近の国道113号で、猛スピードで進行していた乗用車が前を走る軽乗用車に激突。軽乗用車は約20-30mも弾き飛ばされ、道路脇の水田に転落。原形を留めないほどに大破し、乗っていた男女2人が死亡した。
追突側の乗用車を運転していた28歳の女は傷害致死容疑で逮捕されたが、調べに対しては「軽乗用車に進路を妨害され、邪魔なのでぶつけてやった」などと供述。故意に追突したようなことをほのめかしていた。女には精神科への通院歴があり、警察や検察では責任能力の有無についても調べを進めていた。
その結果、言動に意味不明なところも多々あることから、検察では精神鑑定(起訴前鑑定)の実施を決定。9月27日までに結論を出すとしている。