28.8km/h超過は暴走ではない…中学生死亡事故で猶予判決

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2003年9月、北海道南幌町内の道道を自転車で通学途中の女子中学生をトラックではねて死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われた46歳の男に対する判決公判が7月27日、札幌地裁岩見沢支部で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は2003年9月1日朝に発生した。南幌町南14線西4丁目付近の道道で、自転車で道路を横断しようとしていた14歳の女子中学生が進行してきたトラックにはねられた。中学生は近くの病院に収容されたが、頭部強打などが原因で死亡している。

当時は「自転車側の飛び出しが原因」とされ、トラックを運転していた男は逮捕されなかったが、札幌地検岩見沢支部は2005年12月に男を在宅起訴。北海道内では2例目の公判前整理手続き適用案件となり、衝突時の速度が争点となった。

これまでの公判で、検察側は衝突時の速度を「95km/h以上」と主張していたが、7月27日に開かれた判決公判で、札幌地裁岩見沢支部の岡部豪裁判長は「科学的な根拠に欠ける」としてこれを退け、衝突時の速度を「78.8km/h以上だった」とした。

また、現場の道道の制限速度は50km/hだったことから、裁判長は「クルマの速度は暴走状態だったとはいえず、トラックに注意せずに被害者が横断開始したことも事故原因のひとつ」と認定。被告に対して禁固3年(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡した。
《石田真一》

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