21日深夜、埼玉県新座市内の関越自動車道上り線で、道路に侵入してきた女性が大型トレーラーと乗用車に相次いではねられる事故が起きた。女性は即死したが、警察では自殺を図るために侵入した可能性が高いとみている。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは21日の午後10時45分ごろ。新座市野火止付近の関越自動車道上り線を走行していたクルマの運転者から「路上に人が倒れている」との通報が寄せられた。
隊員が現場に急行したが、倒れていたとみられる女性は複数台のクルマにはねられてすでに死亡。近くの路肩には大型トレーラーと乗用車が停車しており、いずれの運転手も「路上に落ちていた黒いものを踏んだ」など話していたところから、この2台が事故に関与したものとみて、業務上過失致死容疑で事情を聞いている。
後の調べで、死亡したのは近くに住む35歳の女性と判明。女性は現場近くにある高さ約2mの防音フェンスを乗り越えて高速道路内に侵入したとみられており、警察では女性が自殺を図ったものと断定。死亡時期の特定を急いでいる。