9日午後、徳島県阿波市内の国道318号で、対向車線側に逸脱してきた乗用車が、順走していた大型トラックと正面衝突する事故が起きた。乗用車は大破し、乗っていた3人のうち2人が死亡。残る1人も重傷となっている。トラックの運転手にケガはなかった。
徳島県警・阿波署によると、事故が起きたのは9日の午後0時55分ごろ。阿波市宮川内付近の国道318号で、対向車線側に逸脱してきた乗用車が順走していた大型トラックが正面衝突した。乗用車は大破し、50歳の女性と26歳の男性が車外に投げ出され、頭の骨などを折って間もなく死亡、24歳の男性も全身を強打する重傷を負っている。大型トラックを運転していた36歳の男性にケガは無かった。
現場は片側1車線で、急なカーブが続く区間。乗用車は前走するクルマを追い越そうと対向車線側に進出したが、勢い余って道路右側の側壁に接触。しばらく対向車線をそのまま走り続けていたところ、死角となっているカーブから出てきたトラックと正面衝突したものとみられている。
警察では事故の目撃者や、大型トラックの運転手から事情を聞くとともに、逸脱側の乗用車を誰が運転していたのかの特定を急ぐ方針だ。