客とトラブル、タクシー運転手が死亡

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22日未明、愛知県名古屋市西区内の市道で、運賃の支払い方法を巡って客とトラブルになった68歳の男性タクシー運転手が意識を失い、収容先の病院で死亡する事件が起きた。直前まで客から一方的な暴行を受けていたとみられ、警察では関連を調べている。

愛知県警・西署によると、トラブルが起きたのは22日の午前1時ごろ。名古屋市西区上名古屋2丁目付近の市道で、「客とトラブルになった68歳の男性タクシー運転手が意識を失って倒れた」と、仲裁に入った別のタクシー運転手から消防に通報が寄せられた。この男性は近くの病院に収容されたが、意識を回復することなく間もなく死亡した。後に急性心不全で死亡したことが判明している。

死亡した運転手は意識を失って倒れる30分ほど前から、客の男性と運賃の支払い方法を巡ってトラブルになっていたという。クレジットカードでの支払いを求めた男性に対し、運転手が「現金でないと困る」と答えたところ、男性が「口の利き方が悪い」と逆上。運転手を車外で土下座させて激しい口調で叱責したり、ペットボトルを投げつけたり、その中身を浴びせかけるなどの一方的な暴行を加えたとみられる。運転手には心臓の持病があり、途中で気分が悪くなって倒れこんだが、これも男性を怒らせる原因になったようだ。

当時、この男性は泥酔状態。警察は暴行の疑いもあるとして任意で事情を聞いているが、調べに対しては「ペットボトルの中身を浴びせかけたかもしれないが、殴ってはいない」と容疑を否認している。

《石田真一》

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