19日未明、山梨県甲府市内の県道で、パトカーの追跡を受けていた2人乗りのバイクが転倒し、乗っていた15歳と16歳の少女が重軽傷を負う事故が起きた。運転していた15歳の少女は免許を持っておらず、道路交通法違反容疑で調べを進めている。
山梨県警・甲府署によると、事件が起きたのは19日の午前4時15分ごろ。甲府市塩部3丁目付近の県道をパトロールしていた同署のパトカーが、対向車線側を進行してくる2人乗り・ヘルメット未着用のバイクを発見。Uターンして追跡を開始した。
バイクはパトカーの停止命令を無視して走り続け、甲府市緑が丘1丁目付近の県道交差点を減速しないまま強引に右折しようとしてバランスを崩し、そのまま転倒。2人は路上に投げ出され、マンションのコンクリート製の植え込みなどに衝突した。この事故でバイクに同乗していた16歳の少女が頭を強打する重傷。運転していた15歳の少女も打撲などで軽傷を負っている。
運転していた少女は無免許だったため、警察では回復を待って業務上過失傷害と道交法違反(無免許運転)容疑で調べを進める方針だ。今回の追跡について、同署では「違反行為を現認しての追跡。車間は50m以上確保されており、無理なく適正な追跡だった」としている。