23日午前、広島県広島市中区内の県道で、交通違反を行ったクルマを発見したため追跡を開始しようとしたパトカーが、青信号に従って交差点に進入した乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で乗用車を運転していた女性が軽傷を負っている。
広島県警・広島東署によると、事故が起きたのは23日の午前9時35分ごろ。広島市中区胡町付近の県道交差点で、同署のパトカーが信号待ちをしていたところ、右折禁止であるにも関わらず、交差側道路から右折してくるクルマを発見。これを抑止するため、サイレンと赤色灯をつけて追跡を開始しようとした直後、青信号に従って交差道路を左側から進行してきた乗用車と出会い頭に衝突した。
この事故によって双方のクルマは中破。乗用車を運転していた59歳の女性が胸部を打撲するなどの軽傷を負い、近くの病院に収容されている。
パトカーは同署・地域企画課の51歳警部補が運転。28歳の巡査長が同乗していた。警察では2人の安全確認に怠りがあったものとみて、業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。なお、違反車両はこの混乱に乗じてそのまま逃走している。