シーズン開幕前から物議をかもしてきたスクーデリア・トロロッソのV10エンジン使用。
実際にシーズンが始まり入賞争いをするなど健闘を見せる同チームに対し、早くもミッドランドやスーパーアグリなどから抗議の声が聞こえるなか、ヴィッタントニオ・リウッツィがエンジンについてコメントした。
「これまではうまく行っているよ。大きく前進できたと思う。今シーズンは学習の年だし、日に日に成長している実感があるよ。チームの作業ぶりには満足している。開幕3戦は納得の出来だったよ。特にメルボルンではポイントが取れそうだったからね」とこれまでの戦いを振り返ったリウッツィ。
エンジン問題に関しては「僕らが低速コーナーで速いことをどうしてみんながそれほどまでに非難するのか僕にはわからないよ。レースの80%は高速コーナーだって言うのに。その上、V10はスローコーナーでコンペティティブではあっても、決してV8より速いわけではないから」とコメント。
リウッツィはそう語るものの、ハイダウンフォースを必要とするモナコやハンガリーなどではトルクフルなV10エンジンが有利というのが、どう考えても事実だろう。