ニッパツは、非接触ICカードや電子タグを数枚重ね合わせた状態でも一括読み書きが可能なRFID技術を開発した。
これまでのRFIDでは、複数枚を接触または重ねてリーダにかざした場合、データの読み取りができなかった。今回開発した技術は、リーダと非接触で通信する際に使うRFID側のアンテナを特殊な構成にすることによってRFIDを複数枚を重ねた状態でも全て一括で読み取ることを可能にした。
最大で80枚のRFIDを重ねた状態でも一括で読み取ることができ、また一括で書き込みも可能で、カード発行の際には、重ねた状態のまま個別のデータを書き込むことができる。
同社では、今回開発したRFID技術の応用製品を今年9月に商品化する予定で、工場の生産管理システムなど幅広い分野に展開していく予定。初年度の売上高は約5億円。