神奈川県警は9日、横浜市西区内のビルへ不法侵入したとして、16歳の少年4人を建造物侵入の容疑で逮捕した。隣にあるビルの屋上からはコンクリート片の入った土のうが下に向かって投擲される事件が起きているが、4人はこの件に関与したことも大筋で認めているという。
神奈川県警・戸部署によると、この事件は1月30日の午後8時25分ごろに発生している。横浜市西区南幸1丁目付近の市道で、65歳のタクシー運転手の男性から「乗客を降車させるために停車したところ、クルマの前方と後方に土のうが落ちてきた」との通報が寄せられた。
この土のうにはコンクリート片が入れられており、重さは重さは約4kgと同6kgの二つ。タクシーの停車位置と隣接するビルの屋上で空調施設工事が行われており、この土のうはビルの屋上から何者かによって投擲された可能性が高くなった。
このビルの屋上へ続くドアは施錠されていたが、その後の調べで隣にあるデパート屋上に設置された防犯カメラが少年4人の姿を撮影していたことが判明した。このデパートと、土のう投擲が行われたビルの間は30-40cm程度しかなく、比較的簡単に飛び移れることもわかった。このため少年らがデパートの屋上へ不法に侵入、隣のビルにあった土のうを投げた可能性が高くなり、警察は身元の特定を急いでいた。
逮捕された少年のうち、数人は土嚢を投げた容疑を認めており、調べに対して「大きな騒ぎになってしまい、いつか(警察が)来ると思っていた。捕まってホッとした」などと話しているという。