GM(ゼネラルモーターズ)は、グローバル広報担当副社長としてスティーブ・ハリス氏がGMに復帰すると発表した。現在、同ポストにいるトム・コヴァレスキ副社長は3月1日付で退職する。
1999年から2003年までGMのグローバル広報を担当してきたハリス氏は、ミシガン州バーミンガムで広報コンサルタントとなっていたが、今回GMに復帰することになった。
GMのリック・ワゴナー会長兼CEOは「コヴァレスキ氏は、GM広報を真に世界的な組織に作り変え、GMの再建計画を広く世間に認知させ、理解させてくれた。GMの歴史の中でも特に難しい局面にある中で、力強い代弁者となってくれた」とコメント。
コヴァレスキ氏は、GM、ダイムラークライスラー、アメリカン・モーターズ、ルノーなど、米国と欧州で26年間にわたり自動車産業での広報に携わってきた。
後任のハリス氏は60歳。南カリフォルニア大学でジャーナリズムを専攻して学士号取得後、1967年にGMに入社した。1979年にアメリカン・モーターズに移り、製品広報ディレクターに就任したほか1987年11月にクライスラーのコーポレート広報担当ディレクター、1998年1月には広報担当副社長となり、1999年2月に広報担当副社長としてGMに戻り、2004年1月に退職していた。
経営悪化が連日報道されているGMは、やり手の広報マン、ハリス氏を復帰させ、倒産説などの打ち消しに注力すると見られる。