丸紅の100%子会社、丸紅オートインベストメント(MAI)は、このほど傘下のRRGグループを通じて、英国マンチェスター南部で展開するトヨタ店3店、レクサス1店、マツダ1店の資産を買収した。これらの販売店はヨーロピアンモーターホールディングス傘下のスミスナイトフェイが経営していたもので、買収金額は1500万ポンド(1ポンド=207円)。
MAIはこれまでマンチェスター地域で自動車ディーラー14店を運営してきたが、今回の買収により店舗数がトヨタ9店、レクサス3店、プジョー4店、マツダ1店、板金塗装工場2店の19店に増え、年間販売台数も1万3000台から2万台に増える。特にトヨタ・レクサスについては、マンチェスター全域での販売・サービス網を傘下におさめることになり、英国最大のトヨタ車ディーラーグループになる。
MAIは2000年11月から自動車販売事業を手がけているが、今回の買収によって英国市場おいて将来性の高い自動車ブランド販売網を拡充することで事業の拡大を図り、売上高3億ポンド目指すという。
丸紅は、この英国以外でも米国、ベルギー、チリなどで自動車ディーラー事業を展開しているが、今後もディーラー事業を自動車事業の柱として強化していく方針だ。現在、日本の商社は自動車事業が収益性が高いということでどこも力を入れており、世界中で陣取り合戦といった様相を呈している。