「クルマの屋根にしがみつけ!」と命じる

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千葉県警は20日、18歳の男子高校生に対してクルマの屋根にしがみついているように脅迫し、約5分間に渡って激しい蛇行運転を続けて振り落として重傷を負わせたとして、24歳と20歳の男、18歳の少年を殺人未遂容疑で逮捕した。

千葉県警・船橋署によると、警察が事件発生を認知したのは20日の午前2時ごろ。船橋市内にある病院から警察に対して「頭部を強打した若い男性が病院に運ばれてきたが、受傷状況に不審な点がある」との通報が寄せられた。同署員が通報してきた病院に急行。男性を運んできた24歳の男ら3人に任意聴取を行ったところ、事故の状況が明らかになった。

この3人は同日の午前1時30分ごろ、船橋市緑台2丁目付近の市道で、被害者となった18歳の男子高校生に対して「クルマの屋根にしがみついていろ」と脅迫。男性を屋根に乗せた上で、同じ高校に通う18歳の少年がクルマを無免許運転。同乗した24歳と20歳の男の指示に従って蛇行運転を約5分間繰り返した。男性は激しい動きに耐え切れず転落。路上に落下した際に頭を強打したとみられる。

3人は「スタント遊びをしていた」などと話していたが、運転していた少年が「行動に問題があり、以前から教育と称した凝らしめを繰り返していた」とも供述。警察では継続的ないじめがエスカレートしたと判断。3人を殺人未遂容疑で逮捕した。

グループ内でリーダー格にあった24歳の男は取り調べに対して「命じたことは事実。ただし落ちることは考えておらず、パニックになった」などと話し、あくまでも偶発の事故であるということを強調している。

《石田真一》

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