貸金トラブルで男性拉致、1000km連れ回す

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金銭に絡むトラブルから山口県防府市内に住む男性を拉致し、身体を拘束した状態で乗用車のトランクに押し込んで1000km以上に渡って連れ回したとして、山口県警は17日までに40歳の男を逮捕監禁容疑で逮捕していたことを明らかにした。男は同日までに同罪で起訴されている。

山口県警・組織犯罪対策課によると、事件が起きたのは10月上旬。防府市内に在住する49歳の男性が2人組の男に拉致され、体をプラスチック性製の結束バンドや手錠で拘束され、乗用車のトランク内に押し込められた。

男性はそのまま監禁され、約1000km離れた茨城県鹿嶋市内まで連れ去られた。この間「抵抗したら殺す」などと脅迫されていた。男性はその後、鹿嶋市周辺の建物内で監禁されていたが隙を見て逃げ出し、茨城県警・鹿嶋署に保護されたことから事件が発覚している。

男性は暴力団関係者とみられる者が経営するヤミ金融から融資を受けたものの、これが返済不能に陥ったことから拉致されたとみられる。証言の内容から拉致監禁に関わった49歳の男を特定し、11月19日に立ち寄り先の島根県松江市内で発見して逮捕監禁の容疑で逮捕。共犯とみられる暴力団関係者の行方を追っている。

逮捕された男と男性の間には事件以前からの面識が無く、逮捕された男も「カネで依頼されて手伝った」などと話しているという。警察では逃走を続ける男が主犯と断定し、その行方を今後も捜索する方針だ。

《石田真一》

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