デトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)では70台以上の新モデル、コンセプトなどがデビューするが、中でも人々の注目を集めそうなのが、中国の自動車メーカーとして初めてアメリカのオートショーに参加するジーリィの存在だ。
ジーリィでは『7151CK』セダンを発表するが、このクルマは2008年からアメリカで販売予定、しかも価格が1万ドル前後、と予告されている。ミッドサイズセダンで1万ドル、というのは価格が安めの韓国車と比べてもおよそ半分である。
しかも2007年には、GMとの裁判闘争の記憶も新しいチェリーが、何台かのラインアップを揃えてアメリカでの販売を開始する予定だという。ここでも切り札は「価格」となるだろう。
もちろんこうした低価格のクルマが必ずしも即成功につながるとは限らない。しかし日本車、韓国車ともに最初は「安かろう、悪かろう」と評価されたが、今日では性能もサービスもアメリカ車をしのぐ存在になっている。
中国は2006年には年間で640万台の自動車生産能力を持ち、アメリカ、日本に次いで世界第三の自動車生産国となる。GM、フォードが相次いで工場閉鎖、減産を余儀なくされる中、中国メーカーの進出はアメリカ全体にとって不気味かつ衝撃的な出来事になりそうだ。