長大トンネル内の渋滞で一酸化炭素中毒に?

自動車 社会 社会

15日夜、福井県敦賀市内の北陸自動車道で、大雪の影響によってトンネル内の換気装置が停電のためにストップし、渋滞によって長時間トンネル内に取り残されたクルマの運転者などが体の不調を訴えるトラブルが起きた。一酸化炭素中毒とみられている。

福井県警・高速隊によると、トラブルが起きたのは15日の午後8時ごろ。敦賀市杉津付近にある北陸自動車道・杉津パーキングエリアに入ったクルマに乗っていた人たちから「気分が悪くなった」との通報が相次いだ。ところが雪による渋滞や道路閉鎖のために救急車の到着は遅れ、このうち重篤とされる症状を呈していた女性2人が約5時間後に敦賀市内の病院に収容されたが、うち1人は軽度の一酸化炭素中毒で入院している。

2人の乗ったクルマは北陸道の下り線を走行していたが、大雪によるスリップ事故が相次ぎ、数時間に渡って身動きが取れない状態となった。渋滞の最中、クルマは今庄トンネルや敦賀トンネルなど、全長2.5km以上のトンネルで抑止を強いられたが、排出ガスの排気装置が停電でストップ。すべてのクルマは暖を取るためにエンジンを稼動させた状態だったため、酸素量が極端に不足。さらには排出するガスが溜まり、一酸化炭素状態になったとみられる。

警察には抑止された運転者から救援や、食料や飲料水の入手先情報の提供要請が相次いだ。長い人は8時間以上も足止めを強いられたとしており、道路閉鎖の判断が遅かったとの声も出た。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース