偽造免許証獲得フィリピンツアー

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フィリピンでの短期間滞在中に日本国内でも有効な国際運転免許証が取得できると宣伝し、免許取り消し者などを対象としたツアーを企画していたとして、神奈川県警は13日、フィリピン在住の日本人で、輸入業者を自称する45歳の男を道路交通法違反(無免許運転幇助)容疑で逮捕した。

神奈川県警・交通捜査課によると、この男は2003年4月ごろからインターネット上のウェブサイトで「短期間のフィリピン旅行で日本国内でも有効な国際運転免許証が取得できる」などと宣伝。日本で免許取り消しの処分を受けた者を募り、21-25万円の費用でフィリピンに渡航させていた疑いがもたれている。参加者に対してはツアー最終日に国際運転免許証を手渡していたが、これは偽造されたものであったという。

この偽造国際運転免許証はこれまでに8人が日本国内で使用しており、全員が道交法違反(無免許運転)で逮捕されている。その捜査の過程で全員が男の企画するフィリピン旅行に参加していたことが判明。このため、警察では男が詳しい事情を知るものとして捜査を続けていた。

男はこれまでに約1000万円を稼いでいたとみられるが、免許の偽造については「マニラの免許センターに勤務する知人が正規発行したものだ」と供述して容疑を否認した。警察ではフィリピン警察にも照会したうえで、偽造国際免許を入手したルートを調べたいとしている。

《石田真一》

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