2日午後、北海道札幌市中央区内の道道で、併用軌道を走行していた路面電車と、交差道路を走行してきた大型トラックが出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で路面電車は脱線し、乗客2人が軽傷を負っている。
北海道警・札幌南署によると、事故が起きたのは2日の午後0時45分ごろ。札幌市中央区南20条西10丁目付近の道道で、併用軌道を進行していた札幌市交通局が運行する路面電車と、交差道路を走行してきた大型トラックが出会い頭に衝突した。
トラックの荷台に電車の前部が突っ込む状態となり、電車は衝撃で前側の車輪が脱線。そのまま約10m走行して止まった。この事故により、路面電車の乗客2人が車内で転倒。頭などを打つ軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けた。
警察ではトラックを運転していた30歳の男を業務上過失傷害容疑で逮捕したが、男は調べに対して「ボーッとしていた」などと供述しているという。現場の交差点は電車の進行が優先されており、トラック側に一時停止の標識があったが、トラックはこれを無視して進行したとみられている。
