盗難車追跡に警官130人投入…最後は海に飛び込み御用

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2日朝、静岡県静岡市駿河区内で乗用車を盗んだ男が、約3時間30分に渡って逃走劇を繰り広げる事件が起きた。追跡に投入された警察官は約130人で、ヘリコプターや警備艇までもが追跡に参加している。

静岡県警・静岡南署によると、事件が起きたのは2日の午前7時10分ごろ。静岡市駿河区津島町付近の市道で、近くに住む56歳の男性が自己所有の乗用車に荷物を積んでいたところ、「用事があるからちょっと貸してくれ」と言いながら近づいてきた男にクルマを奪われた。男性からの通報を受けた警察は約20分後にクルマを発見したが、クルマは停止命令を無視。さらにスピードを上げて逃げ続けた。

警察では周辺への一斉配備を行って複数の車両で追跡を開始。パトカーや白バイ、ヘリコプターなど、約130人体制でクルマを追いかけたが、カーチェイスは約3時間30分に渡って続き、逃走していたクルマはこの間に数件の接触や衝突事故を起こしている。

クルマは午前10時ごろに由比町西倉沢付近の国道1号線で衝突事故を起こして身動きが取れなくなった。運転していた男は近くの海に飛び込んだため、警備艇も出動させて付近の捜索を開始。約30分後に消波ブロックに上がってきた男を窃盗容疑で逮捕した。

逮捕されたのは静岡市駿河区内に在住する44歳の男であることが判明している。男はクルマを盗んだ容疑については大筋で認めているものの、動機については供述を拒むような姿勢を見せているという。

《石田真一》

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