日本自動車部品工業会は5日、記者会見を行い、岡部弘会長(デンソー会長)が日本の部品メーカーの経営状況について、「前年に比べ悪くなっている」と語った。
05年度中間期、上場企業している部品メーカー85社の売上高は7兆8746億円(前年同期比11.4%増)、営業利益は4662億円(同8.0%増)、経常利益は5021億円(同9.5%増)、当期利益は2813億円(同4.9%増)。
「一応好調なように見えますが、利益の伸び率が前年に比べ低下気味で、利益率ということでは、前年に比べ悪化している」と岡部会長は語り、こう付け加える。
「上場していない中小の部品メーカーについて聞いたところ、利益が前年より増加しているというところが32%、横バイが17%、そして減少が52%となっており、増加というところが減って、横バイあるいは減少というところが増えてきている」
この大きな要因は原材料価格の高騰であるが、部品メーカー、特に中小はその値上がり分をなかなか販売価格に転嫁できないということなのだろう。