25日未明、茨城県水戸市内の国道51号線で、信号無視を行ったとしてパトカーに追跡されていた軽自動車が道路左側の電柱に激突、大破する事故が起きた。この事故でクルマを運転していた61歳の男が死亡している。
茨城県警・水戸署によると、事故が起きたのは25日の午前5時35分ごろ。これに先立つ同日の午前3時15分ごろ、水戸市若宮付近の国道6号線をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが、前方の信号を無視して走り去る軽自動車を発見。赤色灯とサイレンを使用し、ただちに追跡を開始した。
軽自動車はパトカーからの停止命令を無視し、50−60km/hの速度で約4kmに渡って逃走。水戸市東前町付近の国道51号線で突然路外に逸脱。道路左側に立つ電柱に激突、大破した。運転していた64歳の男は近くの病院に収容されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡した。
警察の調べによると、男は昨年5月に免許停止の処分を受けて以来ずっと無免許で、クルマも無車検(無保険)だった。このため同署ではこの男を道路交通法違反容疑で被疑者死亡のまま書類送検する方針だ。
なお、追跡については「正当な職務の一環であり、約50mの車間を保ちながら追跡していた。各種法令を遵守しており、事故を誘発するような無理な追跡は行っていない。」とコメントしている。