1日夜、青森県青森市内の国道103号線で、旅館の送迎用マイクロバスが路外に逸脱し、約7m下の沢に転落する事故が起きた。この事故でバスを運転していた51歳の男性を含む5人が重軽傷を負っている。
青森県警・青森署によると、事故が起きたのは1日の午後9時30分ごろ。青森市荒川南荒川山付近の国道103号線を走行していた旅館の送迎用マイクロバスが緩やかな右カーブを曲がりきることができずに直進。道路左側の立ち木に接触した後、約7m下の沢に転落した。
車体は横転しながら中破し、バスを運転していた51歳の男性が頭部強打の重傷。乗っていた旅館の女性従業員4人も打撲などの軽傷を負った。負傷した女性従業員の1人は自力で車外に脱出。携帯電話で勤務先の旅館に事故の発生を連絡。これを受けた旅館が消防と警察に通報した。
現場はカーブが左右に続く山間部の道路だが、運転していた男性は普段から走り慣れているところであり、これまでに同様の事故は一度も起こしていない。当時の天候は晴れで路面も乾いていたが、ブレーキ痕は確認されていない。警察では何らかの原因でマイクロバスが滑走した可能性もあるとみて、事故原因の特定を急いでいる。