泥酔状態で乗用車を運転し、制御困難なまま他車と衝突する事故を連続させたとして、群馬県警は26日、22歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。男はクルマを運転していたことすらよく覚えていない様子だという。
群馬県警・前橋署によると、事故が起きたのは26日の午前3時30分ごろ。前橋市三河町付近にある上毛電鉄・中央前橋駅の駅前ロータリーで、近くの駐車場から発進した乗用車が信号待ちをしていた別のクルマに追突。これに驚いた乗用車は慌ててバックして後続の別の乗用車と、駐車中のタクシーなどの衝突を繰り返した。衝突速度が低速だったこともあり、事故によるケガ人は無かった。
運転していた男はすぐに確保され、駆けつけた警察官によってアルコール検知が実施されたが、男からは呼気1リットルあたり0.6ミリグラムという高濃度のアルコール分を検出。自分がクルマを運転していたという実感にも欠けているために泥酔状態と判断し、道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕している。
男は事故直前まで近くの飲食店でビールなどを飲んでいたとみられるが、自分がクルマを運転していたことすら覚えておらず、飲酒量についても曖昧な記憶しか無いという。