路線バス、約9kmに渡って軽油を撒き散らす

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23日午前、京都府京都市東山区内の市道で、路面に流れていた油にハンドルを取られバイクが転倒したり、ブレーキの効かなかった乗用車が前走する別のクルマに追突する事故が起きた。後の調べで、この油は京都市交通局の運行する路線バスから漏れた燃料だということが判明している。

京都府警・交通捜査課によると、警察が事故を認知したのは23日の午前11時25分ごろ。京都市東山区内の市道を走行していたクルマのドライバー複数から「路面に油のようなものが流れていて、スリップした」との通報が寄せられた。また、この直後に路面に流出した油が起因とみられるバイク転倒事故や、前走車への追突事故なども連続して発生。警察では路面に残された油の痕跡を追跡した。

この結果、京都市左京区東大路通近衛付近のバス停に停車していた京都市交通局が運行する路線バス車両の底部から油が漏れていることを発見。運転手にその事実を知らせるとともにバス運行の打ち切りを要請。運転手もこれに従い、運行を即時中止した。

漏れていたのはバスの燃料に使う軽油で、燃料タンクとエンジンを結ぶ配管の一部に亀裂が生じ、そこから燃料が漏れていた。流出した軽油の総量は判明していないが、このバスが走行していた約9km区間で流出の痕跡が確認されている。

《石田真一》

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