東京モーターショー、三菱電機のプレスブリーフィングでは、自動車機器事業本部長である近藤隆彦専務執行役員が「今後は『環境』『安全・セキュリティ』『情報・エンターテインメント』の3つを重要分野と考え、強化していく」と強調した。
同社の自動車機器事業は、1932年にエンジン電装品の量産を開始して以来73年の歴史を誇る。その間、世界初の製品を数多く出している。たとえば、GPSを使用したカーナビゲーションシステム、前方監視レーザーレーダー、ガソリン直噴システムなどがそうだ。今後も得意分野に焦点を当て新製品を出していく計画だ。
エンジン制御システム分野では、低公害化・燃費改善の研究・開発を積極的に進め、環境対応をさらに進めていくという。また、安全面では「クルマの新しい安全の形の1つとして“ぶつからない”という究極の安全性能を実現するための技術がクローズアップされている」(近藤専務執行役員)とのことで、周辺監視のための製品開発を強化していく。
また、クルマの情報化については、「今後高齢化社会が進むこともあり、誰でも使いやすいよう、安全・確実に操作できることが重要」と近藤専務執行役員は語った。