乗用車から大型トラックまで何でも…窃盗グループ摘発

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千葉県警は7日、千葉や東京、神奈川などの首都圏を中心にクルマを盗み出し、海外に密輸出していたとして、フィリピン国籍を持つ46歳の男を筆頭とする自動車窃盗グループ43人を窃盗や盗品等有償譲り受け容疑で逮捕した。

千葉県警・捜査3課によると、このグループは2002年1月ごろから首都圏を中心とした1都9県で乗用車からRV、大型トラックまでを盗み出し、主犯の男が持つ千葉県内の自動車解体場に集積。部品レベルに分解し、フィリピンやスリランカなどに廃部品と称して密輸出していた疑いがもたれている。

警察では別の窃盗容疑で逮捕したグループなどから「外国人から注文を受け、部品にして密輸出している連中がいる」、「小さいのから大きいのまで、どんなクルマでも盗み出す」などとの情報を得て捜査を開始。2004年5月には密輸出寸前のコンテナを千葉港で発見し、乗用車など4台分の部品を発見していた。

主犯格の男は別の窃盗容疑で逮捕・起訴され、すでに服役しているが、この供述から残るメンバーの摘発に至った。警察が把握している被害件数および被害総額は703件、約8億2000万円相当になる。大型トラックが含まれているのが特徴で、これが被害金額を押し上げているとの指摘もある。

《石田真一》

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