原油価格が高止まりし、ガソリンをはじめ汎用樹脂製品の値上がりが始まっている。自動車にもその値上げが価格に転嫁されるのではないかと注目されている。
「リーズナブルに値上げをできる地域では車両価格の値上げを行っているが、日本ではまだデフレが終結したという意識がない。とても値上げできる環境にない」と日本自動車工業会の小枝至会長は話す。
汎用樹脂製品については、原油価格と連動して自動的に45−50%分を値上げをできるフォーミュラーがあるが、それ以外については自動車メーカーと石油化学会社の交渉次第。「いまあらゆる業界で頑張って吸収しているところ」と小枝会長は語り、石油化学会社に対してもできるだけコストアップ要因を吸収してもらいたいという思いが強いようだ。