装飾板付きトラックを合格…民間車検場に強制捜査

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前方視界を著しく悪化させるため、今年1月の道路運送車両法で装着が禁止された「装飾板」を取り付けたトラックを車検に合格させたとして、兵庫県警は9日、南あわじ市内にある自動車整備会社に対し、虚偽有印公文書作成などの容疑で家宅捜索を実施した。

兵庫県警・交通捜査課によると、虚偽有印公文書作成と道路運送車両法違反(保安基準適合証不正証明)の容疑で家宅捜索の対象となったのは、南あわじ市内にある民間車検場の指定を受けた自動車整備会社。

この会社に勤務する60歳の自動車検査員(みなし公務員)は今年4月、同市内にある運送会社から依頼を受け、トラックの車検を実施した。このトラックの運転席には装飾板の取り付けがなされていたが、この検査員はそうした不正改造箇所を見逃し、「保安基準に適合する」とした虚偽の適合証を作成。これを国土交通省・兵庫陸運部に提出し、車検に合格させたとされている。

警察では先月から装飾板付きトラックを運行している運送会社の摘発を進めているが、一連の容疑はこの際に発覚している。また、装飾板の取り付けで民間車検場が強制捜査の対象となるのは全国で初めてだとしている。

《石田真一》

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