ペコちゃん人形など強奪指示の男に懲役刑

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一部のマニア間で高値取引されている不二家の「ペコちゃん人形」を仲間と共謀して盗みだしていたとして、窃盗や強盗致傷の罪に問われていた39歳の男に対する判決公判が7日、山形地裁で開かれた。裁判所は被告の男に対し、懲役7年の実刑を命じている。

起訴状によると、この男はインターネットオークションなどで高値で取り引きされていた不二家のペコちゃん人形などのマスコット人形を盗み出し、転売することを計画。31歳の男(実行犯)に対して人形を盗んでくるように指示した。

男は店頭に置かれたマスコット人形を強奪し、クルマで持ち去る手口を繰り返し、盗難が発見された場合には店員に催涙スプレーなど浴びせかけるなどしていた。男は強盗致傷容疑などで逮捕されたが、この際の供述によって犯行の指示をしていた黒幕的存在(被告)の存在が浮上し、続いて逮捕されている。

これまでの公判で被告は「犯行を実行していた男の単独犯行だった」と主張していたが、7日に開かれた判決公判で、山形地裁の金子武志裁判長は、被告を「主犯」と認定した上で、「不合理な弁解を繰り返し、反省の姿勢も見られない」と指摘。従犯の男の犯行形態が当初の万引きから強盗致傷にまでエスカレートしていったのは「被告の指示による影響が大きかった」と認め、懲役7年の実刑を言い渡した。

《石田真一》

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