警視庁は7日、バイクによる集団暴走を行っていたとして、18−19歳の少年7人と、20−30歳代の男8人の合計15人を道路交通法違反容疑で逮捕した。成人の男は少年が所属する暴走族グループOBで、指導的な役割にあったとみられている。
警視庁・交通捜査課によると、道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕された15人は、今年3月20日の午後11時30分ごろから、東京都品川区内から大田区内に掛けての国道1号線において、集団で暴走を行い、この間に蛇行運転や信号無視を繰り返した疑いがもたれている。
少年7人は都内で活動する3つの暴走族グループに参加する現役メンバーで、成人8人はそのOBにあたるという。警察の調べに対し、成人メンバーは「後輩に対して走り方の指導をしていた」、「現役メンバーの後見人だから、指導するのは当然」などと供述しているが、暴走の主導的役割を果たしていたのは成人メンバーとみられている。
中には「仲間と走っているときが一番楽しいし、現役時代を思い出してうれしくなる」などと供述する者もおり、どこか醒めている少年メンバーに対し、成人メンバーの供述の方が暴走に対する熱意がみられるという。