別れ話から車内監禁、50kmのカーチェイス

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3日、滋賀県草津市内で別れた妻と離婚慰謝料を巡る交渉をしていた46歳の男性がワゴン車の車内に監禁される事件が起きた。通報を受けて駆けつけたパトカーとカーチェイスとなった。クルマは約50kmを逃走、運転していた37歳の男は公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

滋賀県警・機動捜査隊によると、事件が起きたのは3日の午前10時55分ごろ。「草津市野路1丁目付近にある病院の駐車場に止まっているワゴン車の中に男性が監禁されている」との110番通報が寄せられた。同隊のパトカーなどが現場に急行すると、ワゴン車は急発進。そのまま逃走を開始した。

パトカーは追跡したが、ワゴン車は大津市や京都府宇治市内などを走り、約50km先の同府城陽市内の国道307号線で渋滞に進路を阻まれ、逃げ場が無くなった。

パトカーは前後を挟んで完全に抑止する作戦を実施するため、1台が前方に回り込もうとしたところ、ワゴン車はこれに体当たり。周囲にいた乗用車や大型ダンプトラックにも衝突した。この間にパトカーから降車した警官は前方で拳銃を構えて逃走を阻止。運転していた男を公務執行妨害の現行犯で逮捕。男女2人に逮捕監禁の容疑で任意同行を求めるとともに、被害者を無事に確保した。

被害者の証言によると、被害者は離婚した妻から慰謝料の支払いなどを求められ、逮捕された男ら妻の知人2人が立ち会うかたちで話し合いをしていた。ところが途中で交渉が決裂。そのまま車内に監禁されたという。警察では逮捕された男や、任意同行を求めた男女2人からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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