24日、三重県桑名市内の東名阪自動車道下り線で、走行車線を歩いていた男性がクルマにはねられて死亡する事故が起きた。男性は下り線側で単独事故を起こし、中央分離帯を乗り越えて下り線側を歩いていたとみられる。
三重県警・高速隊によると、事故が起きたのは24日の午後2時45分ごろ。桑名市長島町高座付近の東名阪自動車道下り線を47歳の男性が運転する乗用車が走行していたところ、中央分離帯を乗り越えてきた人影に気がつき、急ブレーキを掛けた。しかし、減速が間に合わず、そのままはねてしまった。
はねられた男性はケガの程度がひどく、愛知県弥富町内の病院に収容されたものの、事故から約2時間30分後に外傷性ショックなどが原因で死亡している。その後の調べで、被害に遭ったのは四日市市内に在住する21歳の男性だということが判明している。
この男性は現場付近の上り線側で、道路左側のガードレールに接触するという単独事故を起こしていた。そして男性がはねられたのは、男性のクルマが立ち往生した地点の反対側にあたる下り線だった。男性が中央分離帯を越えて歩き出した理由については判明しておらず、警察ではさらに調べを進める方針だ。
この事故での影響により、東名阪自動車道は、事故の現場を含む長島−桑名東インターチェンジ間の下り線で、午後3時から5時15分まで通行止めに。上り車線では車線規制が行われている。