液化アンモニア漏れ、山陽道が3時間ストップ

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23日朝、広島県三原市内の山陽自動車道下り線で、走行中の大型タンクローリーが落下物のビニールシートを巻き込み、跳ね上がったこのシートがタンクのバルブを緩め、搭載していた液化アンモニアが漏れる事故が起きた。毒性が強く、可燃性でもあるため、道路を閉鎖して消防が散水で拡散する措置を取った。

広島県警・高速隊によると、事故が起きたのは23日の午前7時45分ごろ。山陽自動車道下り線で、大型タンクローリーを運転していた27歳の男性が、前方の路上にビニールシートが落ちているのを発見。回避が間に合わずにこれに乗り上げたが、ドライブシャフトに巻き込まれる状態となり、走行不能となってしまった。

男性が車体をチェックしていたところ、周囲に強い刺激臭が漂っていることに気づいた。この時点で搭載していた液化アンモニアが漏れていることが判明。人体に影響のある毒劇物に指定されていることから警察に届け出た。警察では事故現場を含む上下線を約3時間に渡って通行止めとして、消防車からの大量放水で拡散させるという措置を取っている。

バルブが走行中に開くことはまず無いというが、巻き上げられたシートがバルブにぶつかって、偶然に緩んでしまった可能性も考えられるという。

《石田真一》

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