兵庫県警は4日、カラーコピー機を使って偽造したバスの定期券を使っていたとして、神戸市垂水区内に在住する15歳の少年2人を有価証券偽造・同行使の容疑で逮捕した。2人は定期券代を遊興費に転用していたとみられている。
兵庫県警・垂水署によると、有価証券偽造・同行使の容疑で逮捕されたのは、神戸市垂水区内に在住する15歳の少年2人。この2人は通学で使う定期代を浮かし、遊興費などに転ずるため、コンビニエンスストアに設置されたカラーコピー機を使い、山陽バスの通学用定期券を偽造した疑いがもたれている。
真正の定期券には偽造防止用のホログラムが印刷されており、これはカラーコピーでは再現できないが、主犯格の少年は過去に使っていた定期券からホログラム部分のみを切り取り、これを貼り合せて使用していた。ごく短時間では偽造券と見抜けないほどの仕上がりになっていたという。
事件が発覚したのは、この少年が定期入れを落としたため。これを拾ったスーパーの店員が警察に届けたが、その際に警察官が中身をチェックしたところ、定期券が偽造券だということが発覚。任意で事情を聞いていたところ、容疑を認めたために逮捕に踏み切った。