事故車に追突で被害拡大…不起訴不当に

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昨年4月、埼玉県川口市内の東京外環自動車道で他車に追突させて運転者を死亡させる事故を起こし、業務上過失致死容疑で送検されたものの不起訴となった37歳の男性について、さいたま検察審査会は23日までに不起訴不当の議決を行ったことがわかった。事故を拡大させた責任が問われたようだ。

問題の事故は2004年4月19日に発生している。同日の午前3時ごろ、川口市赤芝新田付近の東京外環自動車道内回り線を猛スピードで走行していた乗用車が側壁に激突。車線を塞ぐように停止していたところ、後続の別の乗用車が突っ込んだ。2度の衝撃が加わったことで乗用車は大破して炎上。乗っていた31歳の男性が逃げ遅れて死亡した。

警察では後続車を運転していた36歳の男性を業務上過失致死容疑で送検したが、検察は「主たる原因は死亡した男性が起こした単独事故。死因は焼死ではなく、胸部の大動脈損傷によるもの」と判断し、2004年8月に男性を不起訴処分とした。だが、遺族は「事故の被害を拡大させた責任がある」として、さいたま検察審査会に対して不起訴不当の申し立てを行っていた。

検察審査会はクルマの炎上が追突後に起きていることを重視。「胸部の大動脈損傷も最初の衝突ではなく、追突による衝撃が原因だった可能性も考えられる」と判断。クルマが炎上したのは追突事故が発生した後であったことから、審査会では「追突という男性の過失が無ければクルマが炎上することも無かった」として、最終的に不起訴不当の議決を行った。
《石田真一》

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