小学生の証言は正しい…一審否定の信号無視、採用

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赤信号を無視してクルマを交差点に進入、青信号に従って走行していた64歳女性の運転するバイクと衝突、この女性を死亡させたとして業務上過失致死などの罪に問われていた54歳の女に対する控訴審判決公判が22日、福岡高裁で開かれた。裁判所は一審で否定した信号サイクルを認め、一審の無罪判決を破棄して禁固1年6カ月の実刑を命じた。

問題の事故は2002年8月27日に発生している。同日の午後6時40分ごろ、前原市三坂付近の県道交差点で乗用車とバイクが出会い頭に衝突、バイクを運転していた64歳(当時)の女性が全身を強く打って死亡した。

事故の様子は12歳の小学生(当時)が目撃しており、警察では「信号無視したのはクルマだった」という証言を元に、乗用車を運転していた女を業務上過失致死容疑で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

とろこが一審の福岡地裁は、目撃者となった小学生の証言を「警察の誘導だった可能性が高い」として否定。警察が行った信号サイクルの実験についても「事故の起きた午後6時台ではなく、サイクルの変わる午後7時台に行われている。信号サイクルの変化を考慮しておらず、極めてずさん」として証拠として不採用の判断を行った。

結果として赤信号だったかどうかの立証がでぎず、無罪を言い渡した。検察側はこれを不服として控訴。福岡高裁に舞台を移し、公判は続いた。

22日に行われた控訴審判決公判で、福岡高裁の浜崎裕裁判長は一審が否定した小学生の目撃者証言について「発言は具体的で一貫しており、不自然な点はない」として証言として採用した。また、信号サイクルについても「実験は午後6時台にも行われており、双方に若干の誤差はあるが、相応の正確性がある」と指摘。クルマ側の赤信号無視を認め、女に禁固1年6カ月の実刑を命じた。
《石田真一》

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