米GM(ゼネラルモーターズ)が20日発表した4−6月期決算は、世界販売が拡大したものの、北米での減産や医療費などのコスト負担増が響き、3四半期連続の最終赤字となった。
最終損失は2億8600万ドル。前年同期は13億7700万ドルの黒字だった。北米で従業員と同等の値引き販売を行うなど在庫処分を行ったため、販売台数は回復傾向にある。
しかし、採算が悪化しているため北米の自動車事業は11億9400万ドルの赤字。3億5500万ドルの黒字だった前年同期から大幅な落ち込みとなった。
リック・ワゴナー会長は「北米の業績には引き続き非常に失望した」とコメントしており、新車の前倒し投入など再建策の加速を図る計画だ。