ひき逃げの元交通安全指導担当係長に執行猶予

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昨年9月、山形県米沢市内で83歳の女性をひき逃げし、死亡させる事故を起こしたとして業務上過失致死と道路交通法違反の罪に問われていた53歳の男に対する判決公判が山形地裁米沢支部で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は2004年9月16日に発生している。同日の午後6時40分ごろ、米沢市万世町金谷付近の県道交差点で、横断歩道を歩いていた83歳の女性が、左側から進行してきた乗用車にはねられた。女性は後に収容先の病院で死亡している。

女性をはねたクルマは現場からそのまま逃走。事故を目撃した後続車が約20分に渡ってこのクルマを追走、運転していた52歳(当時)の男を取り押さえ。通報を受けて駆けつけた警察官に引き渡した。

男は業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕されたが、米沢市役所で交通安全教育などを担当する環境生活課交通防犯係長職にあったことが後の調べで判明している。

7日に行われた判決公判で、山形地裁米沢支部の佐藤基裁判官は「被告は交通防犯係長という立場であったにも関わらず、事故の被害者を放置。さらには目撃者の制止を振り切って逃走するなど、道義的な責任を免れることはできない」と、厳しく指摘した。

しかし、遺族と示談が成立していることや、事故後に懲戒免職処分になるなど、社会的な制裁はすでに受けていると判断。情状の酌量を認め、被告に対して懲役3年(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡した。
《石田真一》

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