駐車禁止と勘違いして、10人を摘発

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秋田県警は7日、秋田市中心部にある市道で駐車禁止の規制が無いにも関わらず、10人に対して駐車違反での摘発を行うミスが生じていたことを明らかにした。

すでに納付されていた合計12万円の反則金については、順次返還していくとしている。

これは秋田県警・交通規制課が明らかにしたもの。

駐車禁止の規制が無いにも関わらず、誤って取り締まりが行われたのは、秋田市中心部に位置する中通1丁目付近の市道。この市道は全長約100mだが、このうち半分程度の50m区間については駐車禁止の規制対象になっていなかった。

だが、手前の道路は規制対象になっていることや、昨年11月に経年劣化した交通標識を交換した際、規制区域を示す補助標識を付け忘れたため、警官が駐車禁止規制が継続していると誤認。

今年5月にこの場所へ路上駐車していた女性を駐車違反で摘発し、反則金の納付を命じた。

ところがこの女性が納付を行わなかったことから、6月上旬に駐車禁止区域を記した「交通規制台帳」と照合したところ、女性が路上駐車を行っていた場所は駐車禁止区域外であることが判明した。

警察がさらに調べを進めたところ、今年5月以前にも9人が違反の摘発を受けていた。このうち8人はすでに反則金を納付。1人は違反者講習の対象にもなっていた。

このため、警察は誤って摘発が行われた人に謝罪するとともに、違反点数の抹消と、納付された反則金の返還を開始した。

また、該当の区間については6月10日から暫定的に駐車禁止区間として扱い、秋田県公安委員会の認可が下り次第、正式に駐車禁止の規制が行われるという。

同課では「同様のミスが起きていないかチェックを進めていたために公表が遅れた。道路標識の適正な設置管理と、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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