渋滞にかまわず踏切に進入、列車と衝突

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2日午前、群馬県前橋市内のJR上越線の踏切で、踏切内に立ち往生していたワゴン車と、上り普通電車が衝突した。クルマは大破したが、運転していた23歳の男性は車外に脱出しており、ケガは無かった。

群馬県警・前橋署によると、事故が起きたのは2日の午前11時25分ごろ。前橋市石倉町5丁目付近のJR上越線・群馬総社−新前橋駅間の踏切で、踏切内に立ち往生していたワゴン車と、3両編成の上り普通電車(水上発、高崎行き)が衝突した。

この事故によってワゴン車は大破。電車は前部が小破したが、ワゴン車を運転していた23歳の男性は衝突前に車外に脱出しており無事。電車の乗客約150人にもケガ人は出なかった。

男性は前方の道路が渋滞中であるにも関わらず、「たぶん流れるだろう」と安易に考えて踏切内に進入した。ところが警報機が鳴り出しても前方のクルマは動かず、後方には別のクルマが位置していたため、下がることも出来なくなったという。

警察では「強引な進入が事故につながった」と判断。この男性から過失往来危険容疑でさらに事情を聞いている。

この事故の影響によって、上越線の新前橋〜水上駅間と、途中の渋川駅までの一部路線を共用する吾妻線の全線が一時運転を見合わせるなど、特急列車と普通列車の上下合わせて6本に最大39分の遅れが発生。約1450人の足に影響が出た。

《石田真一》

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