運転手の言葉にタクシー強盗ノックアウト

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沖縄県警は7日、タクシー強盗を計画したものの、これを断念して自ら警察に出頭してきた28歳の男を強盗予備や銃刀法違反容疑で緊急逮捕した。運転手と会話をしているうち、その人柄を気に入って犯行を断念したと供述している。

沖縄県警・浦添署によると、強盗予備や銃刀法違反容疑で緊急逮捕されたのは、那覇市内に在住する28歳の男。

この男はギャンブルのために消費者金融から借りた約270万円が返済できなくなり、タクシー強盗を行うことを決意。7日の午前0時50分ごろ、那覇市安里付近から61歳の男性が運転するタクシーに乗車し、犯行の機会を伺っていた。

この際、タクシーを運転していた男性はそんな男の様子にはまったく気がつかず、何気ない世間話をしていたが、男は男性と話すうちに「こんな良い人を襲ってはいけない」と思い始めた。

男はタクシーが浦添市城間付近まで到着した段階で「ここで止まってください。実は現金を持っていない」と告白した。だが、男性は「ちゃんと目的地まで走ります。お金は後で会社に持ってきてくれればそれでいいよ」と、怒ることなく対応した。

この言葉で男はノックアウト。自分がタクシー強盗を行う意思を持っていたことを説明した上で、隠し持っていた刃渡り6cmあまりのナイフを男性に手渡した。

男性はこれを預かり、「一緒に警察に行こう。まだ強盗を起こしていないから大丈夫」などと説得。そのまま浦添署に直行し、出頭するときにも立ち合ったという。

警察は男を緊急逮捕したが、今後は車内でどのような会話が繰り広げられていたのかについても調べを進め、男が犯行を断念するまでの経緯を解明したいとしている。
《石田真一》

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