取り締まりに腹を立て、交番の窓ガラス破壊

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兵庫県警は6日、無人の交番に投石して窓ガラスを破壊したとして、相生市内を拠点に活動する暴走族のメンバー3人を暴力行為法違反(集団的器物損壊)の容疑で逮捕した。3人は容疑を大筋で認めている。

兵庫県警・相生署によると、問題の事件は今年1月31日に発生している。同日の午前2時55分ごろ、相生市那波南本町付近にある同署・丘の台交番で、入口付近の窓ガラス4枚が破壊されているの、現場を通り掛かった龍野署員が発見した。

その約20分後には、この交番から約700m離れた相生市旭1丁目付近にある中央通交番の窓ガラス1枚が割れているのも発見されている。

いずれの交番も犯行が行われた当時は無人の状態で、室内からはこぶし大の石が合計5個発見されている。

こうした状況から、警察では何者かによる悪質な器物損壊事件と断定して捜査を開始。現場周辺で不審な人物の目撃情報が無いかどうかの聞きこみを続けていた。

その結果、事件当夜に暴走族グループとみられる集団が目撃されていたことが判明。損壊事件が起きる3日前の1月28日に集団暴走を行ったとして、道路交通法違反(共同危険行為)容疑で捜査対象になっていた相生市を拠点に活動する暴走族グループが関与している可能性が高くなった。

このグループのメンバー14人は後に同容疑で摘発されたが、そのうち20歳の男(事件当時は少年)と、19歳と16歳の少年が「自分たちが捜査の対象となっていることを腹立たしく思い、交番を襲撃した」と供述。裏付けが取れたとして6日までに暴力行為容疑で逮捕した。

警察では他のメンバーも犯行に関与した可能性が高いとみて、さらに調べを進める方針だ。

《石田真一》

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