1日2台のノルマ、自動車窃盗犯を逮捕

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埼玉県警は3日、埼玉県内を中心に自動車盗難を繰り返していたとして、36歳と35歳の男を窃盗容疑で逮捕した。

2人は「1000台以上のクルマを盗んで外国人ブローカーに転売した」と供述しており、警察では裏付け捜査を進める方針だ。

埼玉県警・捜査3課によると、窃盗容疑で逮捕されたのは埼玉県北本市内に在住する36歳と35歳の男。直接の逮捕容疑は5月7日未明、戸田市笹目南町内の駐車場から62歳の男性が所有する普通トラックを盗み出したというもの。

この2人は「キーシリンダーを交換すれば、クルマのエンジンを難無く始動できる」ということに着目。ターゲットとしたクルマのドアを針金で開錠して車内に侵入。その場で手持ちのキーシリンダーと入れ替える手口でクルマを盗み出していた疑いがもたれている。

1台あたりの交換に要す時間は乗用車で20−30分、トラックで30−40分と比較的短時間で済むことから、2人は毎晩のように盗みに出かけ、1日あたり2台程度を「ノルマ」と定めていた。

盗んだクルマは1台あたり10−15万円程度で外国人ブローカーに売却。乗用車は外国での人気が高いトヨタ車を集中的に盗み出していたという。

2人は容疑を大筋で認めており、「2003年あたりから約1000台を盗み出していたが、詳細までは覚えていない」などと話しているという。警察では裏付け捜査を進めているが、埼玉県内では「トヨタRAV4集中盗難事件」など、未解決案件も多い。

このため、警察ではこうした未解決事件にも2人が関与している可能性もあるとみて、2人を厳しく追及、盗難事件の全容解明を急ぐ。

《石田真一》

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