米国のデュポンは、今年10月に名古屋市に研究施設のオートモーティブセンターを開設すると発表した。トヨタ自動車を中心とした国内メーカー向けの塗料などを開発する。デュポンが自動車専用施設を日本に設けるのは初めて。
オートモーティブセンターには、世界中にある同社の自動車関連技術と製品を集約する。人員は60人程度の予定だ。
デュポンの自動車関連は、事業部ごとに開発してきた。センターには、樹脂、電子材料など、6つの事業本部、5つの合弁企業が参画する。
まず、パワートレーンやエレクトロニクス、環境技術など、21のプロジェクトを手掛ける。名古屋市に設立したのは、トヨタ向けの提案力を強化するのが狙いで、国内メーカーや将来的にはアジア地域の企業との取引も狙う。