DVD強奪犯、店長をクルマで引きずる

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25日、兵庫県川西市内の書店でDVDやCDを盗んだ2人組の男が、追跡してきた33歳の男性店長をクルマで引きずるという事件が起きた。店長は顔やひざなどに軽いケガを負っており、警察では強盗事件として捜査を開始している。

兵庫県警・川西署によると、事件が起きたのは25日の午後9時45分ごろ。川西市見野3丁目付近にある書店で、店内にいた20歳前後とみられる男が商品のDVDから防犯タグを外そうとしているのを33歳の男性店長が発見した。

店長が声を掛けると、男はDVDやCDを持ったまま店外に逃走した。店長がこれを追いかけると、男はナイフを構えながら威嚇。顔面などを殴った上、別の男が運転するクルマに乗り込んでさらに逃走しようとした。

店長はこのクルマのボンネットにしがみつき、逃走を阻止しようとしたが、クルマは約50m走ったところで急停車。男たちは路上に倒れこんだ店長を車内に引きずりこみ、顔面を十数回に渡って殴打。その際に「追いかけてくると殺すぞ」などと脅されたという。

クルマは店長を再び路上に放り出して走り出そうとしたが、店長は開いていた窓から車内に半身を入れ、助手席に座っていた男にしがみついた。

助手席の男は店長の手を振り解こうともがき、さらにはクルマも蛇行運転を繰り返したため、店長は100mほど先で車外に振り落とされている。店長は殴打と転落で軽傷を負った。

警察では強盗事件として捜査を開始。逃げた男たちの行方を追っている。店長の証言によると、逃げたのは2人とも20歳前後でジャージを着用していた。

この店では以前から同様の商品盗難が相次いでおり、多数の商品を持って歩き回る来店者に注意をしていたらしい。

《石田真一》

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