大阪府警は16日、駐車違反の摘発を受けたものの、理由なく警察への出頭を拒んだとして、大阪府大阪狭山市内に在住する38歳の男を道路交通法違反の容疑で逮捕した。
男は「身に覚えがない」と主張するとともに、容疑への関与を全面的に否定。これを出頭拒否の理由にもしている。
大阪府警・住之江署によると、道交法違反(指定放置駐車)容疑で逮捕されたのは、大阪狭山市内に在住する38歳の男。
この男は2004年10月14日、車両の駐車が禁止された大阪市住之江区南港東7丁目付近の府道に、トレーラーの荷台部分にあたる「シャーシ」を約20分に渡って放置し、トラクタヘッド(運転席部分)だけで走り去った疑いがもたれている。
シャーシは自走できる構造にはなく、運転席部分を連結しないと走行できない。このため、移動させられない完全な障害物が路上に放置されているということにもなる。
こうして放置されたシャーシ部分に後続車が衝突する事件は全国各地で発生しており、警察でも男の行為を悪質と判断。警察への出頭要請も約7カ月に渡って理由なく拒んでいることも合わせ、逮捕に踏み切った。
警察の取り調べに対し、男は容疑への関与を全面的に否認。「呼び出しに応じなかったのは、出頭する理由も無いから」などと話しているという。
警察では摘発当時に男が勤務していた運送会社の命令だった可能性もあるとして、兵庫県神戸市内の本社と、大阪市住之江区内の営業所に対しての家宅捜索も実施している。