11日、山形県大蔵村内の最上川に乗用車が沈んでいるとの通報が寄せられた。県警・機動隊のダイバーが出動し、車内に男性1人の遺体を発見している。
山形県警・新庄署によると、警察が事件を認知したのは11日の午前11時30分ごろ。大蔵村赤松付近の最上川に架かる鳥川大橋を通り掛った人から「川にクルマが沈んでいる」との110番通報が寄せられた。
県警・機動隊のダイバーが現場に出動し、烏川大橋から下流側に約100m進んだ川の中央部付近に乗用車が前のめりになる状態で沈んでいるのを確認。車内に男性1人が取り残されていることも確認し、午後4時までに車内から救出していたが死亡していることが確認されている。
鳥川大橋のたもと付近のガードレールの支柱が変形し、一部は外れるなどしていたことから、クルマはここから転落したものとみられている。
また、この変形には5月上旬ごろから気づいていた人が多かったものの、最上川が増水しており、クルマの姿が確認できるようになったのは、この日が初めてだったらしい。
死亡した男性は同村内に在住する20歳代の男性とみられているが、この男性は4月下旬から失踪し、家族が5月上旬に捜索願を警察に提出していた。
このことから、警察では男性が4月下旬ごろ事故に遭い、そのまま川の中に落ちたクルマの中に留まっていたものとみて、事故発生時期の特定を急ぐ方針だ。