無理心中目的で女性を拉致監禁

自動車 社会 社会

8日、埼玉県秩父市内で女性を刃物で切りつけた男が、この女性をクルマに強引に押し込んで逃走する事件が起きた。

通報を受けた警察が緊急配備を行い、約20分後に男を発見し、傷害と逮捕監禁の現行犯で逮捕した。女性は全治2カ月あまりの重傷を負っている。

埼玉県警・秩父署によると、事件が起きたのは8日の午後9時15分ごろ。

秩父市内の旅館に51歳の男が進入し、この旅館の経営者の妻である53歳の女性と口論になった。男は隠し持っていた包丁で女性の顔面を切りつけたうえ、女性を自分のクルマべ強引に押し込めて、そのまま逃走した。

通報を受けた警察では逮捕監禁や誘拐の容疑で付近に緊急配備を敷くなどして捜査を開始。事件発生から約20分後の午後9時35分ごろ、約15km離れた皆野町内のレンタルビデオ店に男のクルマが駐車されているのを発見。周囲を取り囲んだ。

集まった署員は男の説得を試みたが、男は極度の興奮状態で女性の首を絞めるなどしたため、署員は警棒で窓ガラスを破壊。拳銃で威嚇しながら男を取り押さえ、逮捕監禁と傷害の現行犯で逮捕した。女性は救出されたが、全治2カ月あまりの重傷を負っている。

警察の調べに対し、男は「女性と交際していた。別れ話を持ちかけられて腹が立ってやった」と供述。無理心中を図ろうとしていたというような内容の話もしているという。

被害を受けた女性は顔見知りであることを認めたものの、交際については否定している。

警察では男がこの女性に対し、執拗なつきまといをしていた可能性も視野に入れ、捜査を続けていく方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース